若年進行癌 突破録

むっぴんと申します。2018年9月、私は27歳にして、ステージⅣ進行癌の宣告を受けました。進行癌に罹患した今の状況をいかにして突破するか。それがミッションです。

ガンとは何か

目をそむけたくなる恐ろしい病気「ガン」だが、国立がん研究センターのデータによれば生涯でガンと診断される確率は男性で62%、女性で46%である。大体が高齢で診断されるとはいえ、これは凄まじい数字ではないか。両隣に2人友人がいたとしたら、どちらかの友人はほぼ確実に将来ガン患者になるわけだ。

 

またもっと恐ろしい事に、藤田紘一郎博士(東京医科歯科大学名誉教授、免疫学者)の著書によれば、ガンとは細胞分裂異常によって発症するが、

どんな人間でも毎日3,000~5,000個ほどのガン細胞出現を繰り返しており、それを免疫系が正常に削除してくれているだけという。

細胞の世界において、ガンとはこんなにも身近な存在であり、人間である以上避けられない現象という事になる。

発想としては「ガンにならない」「ガンを避ける」のを目指すのではなく、「ガンを消す免疫力をいかにつけるか」、「ガンを進行させないような土壌(体内環境)をいかに構築するか」が重要となってくる。

 

その意味で言えば、今の日本人(特に若者)のライフスタイルや食生活、体内環境はガンにとっては住みつきやすく成長しやすい好環境であり、ガン罹患率が増加するのは当然の結果ともいえるのである。

 

15~39歳の若い世代(AYA世代)でガンと診断される患者の数は年間2万人。

ガンの罹患数は増え続けているが、日本が長寿国で医療レベル(診断レベル)が高いからという意見もある。しかし、日本では統計が取られていないが、WHO(世界保健機関)は2010年、がん患者の低年齢化が進んでいると警告した。世界的な環境汚染、ストレスや過労、不規則な生活などが内分泌系を乱し免疫系を破壊することになると指摘している。むっぴんもこのWHO見解に対してほぼ同意見であり、感覚的にではあるが、若年のガン患者は増え続けていくのではないかと考えている。

 

それはつまり、むっぴんと同じように「がんの宣告」に絶望し、どうしたらいいか分からず不安になり、仕事や結婚といった社会的活動が立ち行かなくなる人が、これからもっと出てくるだろうと想定する。

その際に、自分が経験した治療や病気克服に向けた取り組み、集めた情報や、悩んで下した判断や決断、

社会的活動に対してどう対処したか、その結果どうだったのか、

こういったものを体系的に残せれば、少しでも役に立つのではないかと考えている。

 

頑張ります。

ガン患者になって

むっぴんと申します。

 

2018年9月、私は27歳にして、ステージⅣ進行癌の宣告を受けた。

正確な病名は、空腸(小腸)癌 腹膜播種(進行度:ステージⅣ)である。

 

「ガン」・・・このワードの威力は凄まじい。

一瞬にして食欲が無くなるくらい怖ろしい響きである。

 

「まさか自分が…」、しかも「この年代で今罹患するとは…」、まったく想定していなかった。宣告のショックは、元々楽観主義の自分でも言葉を失うほどのもので、とてもすぐ受け止め切れなかった。そのあたりの事も今後書いていきたい。

 

正直こんなブログ(闘病記録)を書くのは気が進むものではない。かつてドラマやドキュメンタリーで傍観していた「病人」そのものにまだなりたくない、そんな往生際の悪い自分がいるのかもしれない。

 

私は「ガン対策」についてだけ記録するブログにはしたくありません。仕事や趣味、やりたいこと、妄想、しょうもない出来事や笑えるネタ含めて、日常やゆるい記事なんかも投稿していきたいです。

 

大病というのは、その名の通り人生に大きく影響を与えますが、考えようによっては人生の一つの出来事に過ぎず、

もっとすべき事、やりたい事に目を向け、体が動くうちはチャレンジ・アクションしていくべきと思うのです。全生命力を投入して。

 

これは、病人だろうが健康人だろうが変わらず人間の努めだと考えます。

だから病気以外の事も積極的に書いていきます。

 

私がガンになってから、いつも考えている思想というか考え方があります。

 

困難な出来事やつらい境遇に突き落とされているように思えますが、

「こういうときこそ、“人間としての底力”が試されている!

あらゆるすべての器量が試されているんだ!」と考えています。

 

「人事を尽くして天命を待つ」この言葉そのままに、人間として与えられた運命に対しベストを尽くす事。

 

それでも天がガンで死んでくれ というのならそれは運命的必然として仕方がなく、必要な出来事だったのだと思うしかない。

 

それでも、人間はあらゆるすべての自らの力を信じてベストを尽くすだけ。

 

 

“どうせ死ぬんだから、生ききってやる“、

自分の体全体がそう叫んでいるかのように、生きる事に対する気迫、情熱はガン罹患前に比べると全然違います。

 

このように目覚められたことについては

ある意味 病気になって良かったなと言えることですかね。