ガン患者になって
むっぴんと申します。
2018年9月、私は27歳にして、ステージⅣ進行癌の宣告を受けた。
正確な病名は、空腸(小腸)癌 腹膜播種(進行度:ステージⅣ)である。
「ガン」・・・このワードの威力は凄まじい。
一瞬にして食欲が無くなるくらい怖ろしい響きである。
「まさか自分が…」、しかも「この年代で今罹患するとは…」、まったく想定していなかった。宣告のショックは、元々楽観主義の自分でも言葉を失うほどのもので、とてもすぐ受け止め切れなかった。そのあたりの事も今後書いていきたい。
正直こんなブログ(闘病記録)を書くのは気が進むものではない。かつてドラマやドキュメンタリーで傍観していた「病人」そのものにまだなりたくない、そんな往生際の悪い自分がいるのかもしれない。
私は「ガン対策」についてだけ記録するブログにはしたくありません。仕事や趣味、やりたいこと、妄想、しょうもない出来事や笑えるネタ含めて、日常やゆるい記事なんかも投稿していきたいです。
大病というのは、その名の通り人生に大きく影響を与えますが、考えようによっては人生の一つの出来事に過ぎず、
もっとすべき事、やりたい事に目を向け、体が動くうちはチャレンジ・アクションしていくべきと思うのです。全生命力を投入して。
これは、病人だろうが健康人だろうが変わらず人間の努めだと考えます。
だから病気以外の事も積極的に書いていきます。
私がガンになってから、いつも考えている思想というか考え方があります。
困難な出来事やつらい境遇に突き落とされているように思えますが、
「こういうときこそ、“人間としての底力”が試されている!
あらゆるすべての器量が試されているんだ!」と考えています。
「人事を尽くして天命を待つ」この言葉そのままに、人間として与えられた運命に対しベストを尽くす事。
それでも天がガンで死んでくれ というのならそれは運命的必然として仕方がなく、必要な出来事だったのだと思うしかない。
それでも、人間はあらゆるすべての自らの力を信じてベストを尽くすだけ。
“どうせ死ぬんだから、生ききってやる“、
自分の体全体がそう叫んでいるかのように、生きる事に対する気迫、情熱はガン罹患前に比べると全然違います。
このように目覚められたことについては
ある意味 病気になって良かったなと言えることですかね。